2023/5/22、円山動物園のシロテテナガザルに赤ちゃんが誕生しました。
【第1報、令和5年(2023年)5月22日】
令和5年(2023年)5月22日(月曜日)、アジアゾーン熱帯雨林館で飼育展示中のシロテテナガザルに仔が誕生しましたのでお知らせいたします。現在のつがいにとっては2頭目の仔です。現時点で仔の性別は不明です。
母親は令和2年(2020年)10月14日に来園した「ラーチャ」です。来園以来、父親の「コタロー」とはとても相性が良く、令和3年(2021年)7月4日には第1仔となる「ローラ」(メス)が誕生し、家族3頭の群れで飼育展示してきました。
なお、当園でのシロテテナガザルの出産は、今回で3例目となります。
現在、「ラーチャ」は仔をおなかにしっかりと抱いており、授乳している様子も音で確認しております。
仔の誕生に伴い、安心して育児ができる静かな環境を作るため、現在、アジアゾーン熱帯雨林館は閉鎖しております。
状況を確認しながら、皆様に1日でも早くご覧いただけるよう準備を進めてまいりますので、ご理解くださいますようお願いいたします。【第2報、令和5年(2023年)6月1日追記】
シロテテナガザルに誕生した仔は、順調に母親「ラーチャ」が育てております。仔の性別はメスであることを確認しました。
「ラーチャ」はペットとして密輸された個体で、ほぼ人工哺育で育ったと推定されます。人工哺育で育った個体は仔育てを継続できないことが多いため、引続き観察を強化して「ラーチャ」を支えてまいります。
なお、アジアゾーン熱帯雨林館の閉鎖は継続いたしますが、シロテテナガザルが屋外放飼場に出ている際は、遠くからですがご覧いただけることもあります。静かな環境づくりにご理解とご協力をお願い申し上げます。
ひと月ほど前からラーチャのお腹が張っており妊娠ではないかと見られていましたが、公式の発表は何もないままの出産となり大変驚きました。
長女のローラを出産したときは育児放棄に近いかたちで人工哺育に切り替えられた経緯があるのですが、
その後親元に戻すことに成功しておりラーチャにも母親としての自覚が芽生えたようです。
この経験を活かして今回の仔を無事に育ててほしいと思います。
