ゼニガタアザラシのジージー(メス・34歳)はホッキョクグマ館の治療用プール(非公開)、あるいはサブプールで暮らしていましたが、このたびメインプールに合流出来ました。
ゼニガタアザラシの「ジージー」について | 札幌市円山動物園
【2023年8月26日 掲載】
ゼニガタアザラシ「ジージー」(メス34歳)は、引き続き体調が安定しており、他のアザラシとの関係も良好なため、サブプールだけではなくメインプールへも自由に行き来できる形での展示を開始いたしました。ゼニガタアザラシとゴマフアザラシを一緒に展示しておりますので、模様の違いなど比較してご覧ください。
【2023年8月16日 掲載】
ゼニガタアザラシ「ジージー」(メス34歳)は、体調が安定していることから、令和5年8月17日(木曜日)よりホッキョクグマ館サブプールで展示を再開いたします。また、ジージーの体調が良く、なおかつ他のアザラシとの関係性が良好な場合は、今後、メインプールでの展示も検討しております。ご理解とご協力をお願いいたします。
これ以前にもサブプールで公開になったり治療用プールに戻ったりを繰り返していたことが記載されています。
一番下に【2021年3月17日 掲載】とありますが、実際に海獣舎からホッキョクグマ館へ移動したのは2018年12月のことです。
そのときたまたま現地にいたのですが、職員さんがたしか5、6人掛かりで大きな木箱を運んできたのです。
中が何なのかわからなかったので写真などはありませんが、そのあとすぐにそれがジージーだと知り、速報ツイートするくらいには驚きました。
【速報】ジージーがホッキョクグマ館に移動しました
— 金子貴樹(たかぷう) (@oisonero2015) December 9, 2018
ホッキョクグマ館が出来るまでアザラシ(ゼニガタ、ゴマフ)はエゾシカ・オオカミ舎の前にあった海獣舎で暮らしており、ジージーの息子であるちはる(オス・2020年死去)とゴマフのエフ(オス・2021年死去)はホッキョクグマ館の完成に伴いそちらへと移動しました。
ひとり海獣舎に残ったジージーですが、体調の悪化により結局ホッキョクグマ館へと移動し、空き舎となった海獣舎はのちに解体されました。
そんなこんなでホッキョクグマ館に移動してきたジージーですが、前述のとおりしばらく治療用プールで過ごし、体調が良くなってサブプールでの公開になったときも他のアザラシたちとは隔離されていました。
なので今回のメインプールデビューはジージーにとっても他のアザラシと同じ空間に入るのは数年ぶりのことなのです。
国内最高齢のゼニガタアザラシと今年生まれのゴマフアザラシが同じプールにいます。
僕が見た限りの話ですが、あまり活発に泳ぐことはなく、ほぼじっと浮かんでいてたまにゆっくり場所を変えたりしているようでした。
他のアザラシたちもちょっかいをかけるようなこともなく、それぞれマイペースで過ごしていました。
Youtubeのサムネでちょっと触れてますが、水中で泳ぐときにはヒゲがピーンと前面に立っていました。
アザラシのヒゲは感覚毛といってレーダーの役割を持っています。アザラシは暗い深海でもこのヒゲで水流を感知して魚を捕まえ食べています。
あ、ここまで触れるの忘れていましたが、ジージーはほとんど目が見えていません。しかし目が見えないジージーでもこのヒゲレーダーを使って生活出来ています。
ぜひジージーが泳いでいる姿を実際に見て、このアザラシ本当に見えてないの?と驚いてください。
翌日は都合により開園直後と閉園直前しか見られていないのですが、どちらのときもジージーはサブプールにいました。
メインプールと行き来自由になっていてジージーが自分の意思で戻ってきているのか、何か問題があってまたサブだけでの公開に戻ったのかはわかりませんでした。
(他の人の投稿によると前者っぽいですが)
札幌市円山動物園
2023/8/26訪問
関連リンク
ゼニガタアザラシの「ジージー」について | 札幌市円山動物園