株式会社西岡国昭建設様より、当園動物(ホッキョクグマ、アムールトラ、チンパンジー)に合計3トンを超えるクラッシュアイスやフルーツ入りの氷柱が贈られます。暑い夏の一日を快適に過ごせるようにと、平成30年(2018年)度よりスタートし、今年で6回目です。
10:50からスタートです。トートが外に出てきました。
一旦歩いて状況を理解します。
尻尾がうれしさを表していました。
ネコちゃんです。
こちら側から見て奥のほうにはブロックアイスもありました。
暑い夏に氷のプレゼントは楽しんでもらえたかな?
札幌市円山動物園
2023/8/4訪問
ここからは氷のプレゼントとは関係の無い話になりますが、大切なことですのでお読みください。
この日、このような掲示がトラ放飼場のガラスに貼られていました。
傘や草を使ってアムールトラで遊ぶことはやめてください
アムールトラは愛玩動物種(ペット)ではなく、野生動物種です。
ペットのような接し方をすることは、アムールトラに悪影響です。
アムールトラに対する正しい知識と適度な距離で、観察してください。
まだ若いトートは傘に反応することがあり、それに気付いたお客さんが面白がって傘を振り回したりしてトートを煽る行為がたびたびありました。
そのような行為は動物にとってストレスとなるばかりか転倒して怪我につながるなどのリスクもあります。
注意書きをもう一度見てください。アムールトラと遊ぶ、ではなくアムールトラで遊ぶ、と書かれています。
本人は動物と遊んでいるつもりかもしれませんが、動物をおもちゃにして一方的に遊んでいるだけです。
これは動物園の正しい楽しみ方ではありません。未だにそのような低い意識をお持ちの方は昭和に置いてきてください。
なお、これは傘を禁止するということではありません。日傘、雨傘に関わらず、適切に使用する分には問題ありません。
もしトートが反応し飛びついてくるようなことがあった場合は少し離れたり館内に入って傘を閉じるなどすればOKです。
初見では傘が原因だと気付かない場合もあると思いますが、そのためにもこの掲示はあるべき掲示なのです。
ちなみに、トートと同じようなことはやはり若いシンリンオオカミのところでも起こっており、こちらも同じように問題点をわかりやすく書いた注意書きを貼ってほしいです。
現在も一応あるのですがあまり目立たないうえに、その意図する内容もいまいち伝わりにくいと個人的には感じます。
さらにもうひとつ、苦言を呈します。
トートやオオカミの場合は、大抵はたまたま気付いたお客さんが面白がってエスカレートさせる、というパターンです。
しかし、ゴマフアザラシの場合はちょっと違い、始めからそれ目的で来るお客さんがいる、ということです。
おもちゃ持参で来るあたり、一層悪質です。繰り返しになりますが、動物園の動物は個人のおもちゃではありません。
動物が好きだと言うならばそのあたりはきちんと一線を引いて行動してもらいたいです。
※おもちゃを使って遊ぶことを推奨している(というかわざわざおもちゃを置いている)施設もありますが、どちらが良いか悪いか、正しいか正しくないか、という議論ではありません。
しかし、単純に無思考で「あっちではいいけどこっちではダメ」と使い分ければいいとも思いません。
各自がきちんとその背景まで含めて理解した上で、適切と思われる方法で接していくのが重要なのではないでしょうか。